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陸上はそろそろ春の陽気 じゃ、海の春はいつ頃やってくるの?

2020/02/24
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  • その他

こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。

 

ここ最近は暖かい日と寒い日が交互にやってきて、春と冬が混じりあっているような陽気が続いていますが、今年の冬は観測史上、最も暖かい冬となったようですね。

もう少しすれは春らしい陽気も増え、体感的にも春の到来を感じられるようになると思います。

 

陸の上の春到来は大体3月頃からですが、海の水温が上がり始めるのはいつ頃からかご存知ですか?

 

陸の厳冬期は大体1月から2月頃ですが、伊勢湾、三河湾の水温が最も低いのは大体2月下旬から3月初旬頃。

この頃には陸上は徐々に春めいてきますが、海の中はまだ、というか、最も水温の低い厳冬期がこの頃にやってくるという訳です。

 

これは伊勢湾、三河湾にそそぐ河川が影響しています。

 

川は山から水が流れ込み、その水が集まって海に注いでいます。

例年、山には雪が積もり、気温の上昇とともにその雪が解けて川に流れ下ります。

その水が海に流れ込んで来れば、おのずと水温は下がるという訳ですが、今年はその雪がわずかですので雪解け水による水温の低下は小さいかもしれません。

 

また、毎月月初に公開をしている海況状況でも再三のようにお伝えしているように、今年は外海の水温が例年よりも高めで推移しています

満ち潮時にはその水が伊勢湾、三河湾に流れ込みます。

塩分濃度の関係で、比重の重い外海の海水は湾の海底を伝って流れ込み、少しずつ全体の水温を上げていくのですが、もう一つ、海水温の上昇に関係するのが日照です。

 

伊勢湾、三河湾共に比較的水深の浅い海です。

暖かい春の日差しが多く降り注ぐことで表層の水温は上がりますので、好天が続けば外海の高水温との相乗効果で例年よりも早めに水温は上がり始めるかもしれません。

 

とはいえ、春の海の水温はまだまだ多くの魚達が住みやすい環境とは言えません。

船釣りであればヒラメやカサゴ、メバルなどの冬ならではのターゲットが釣り人を楽しませてくれていますが、岸からの釣りでは、釣れるターゲットも釣れる場所も限られてしまいます。

 

今年は異常に水温が高い状態が続いており、知多半島の先端エリアの水温は2月下旬現在も10℃を超えています。

例年のこの時期であれば10℃を切っていて当たり前だったのですが、ここ数年で徐々に水温が上昇傾向にあります。

知多半島の先端で今年、異常にマイワシが釣れ続いていますが、それは水温が高い状態が継続しているから。

例年であれば低水温に耐えかねて適水温の海域(外海エリア)にさっさと泳ぎ下ってしまうのですが、今シーズンは水温が高めだったことでとどまり続けているという訳です。

でも、10℃という水温はシロギスやハゼなどの魚達にとっては極寒の環境。当然、住み続けられはしません。

 

伊勢湾の春は徐々に水温が上がってくる3月中旬頃から。以降、少しずつ上昇する水温により、外海から様々な魚達が湾内に入ってきます。

5月から6月頃になれば大体20℃前後の水温となり、ちょい投げ釣りのメインターゲットとして釣れるとうれしいシロギスも良く釣れるようになりますが、現在の海流状況が継続していたとすると例年よりも水温の上昇が早まるかもしれませんので、もしかしたらちょっと早めに釣れ始めてくれるかもしれません。

 

このシロギスが釣れ始めてくれたら春本番!夏はもうすぐそこ♪と言えるでしょう。

 

今の時期はまだ釣れる魚種が少なく、釣れる場所も限られてしまいますが、あと3か月もすれば伊勢湾、三河湾の魚達が釣り人を楽しませてくれるようになります。

 

ということで、今回は「海の春は陸におおよそ1か月遅れで始まり、徐々に魚達が増えてきて、5月頃にはいろんな魚釣りが楽しめるようになるよ」というお話しでした♪

 

毎月月初(大体5日前後)頃にアップする「海況状況と釣況予測」も是非ご覧くださいね~。

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