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【アジングロッドビルディング】Ⅰ中吉田店スタッフ うすい 提案「増幅」をテーマに!  ①継ぎ編 【保存版】

2017/08/19
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  • ロッドビルディング・カスタム

 こんにちは! 中吉田店スタッフ、ドラえもん体型のうすいです。

今回は、「増幅」をテーマにアジングロッドに挑戦させて頂きます。いかに微細なアタリを増幅できるのか?

今までにない革新的?なやり方で作ってみようと思っております。m(_._)m 

先端ティップはチタンではなく、わざとカーボン無垢材にして、ブランクはオリジナル「ロジギア・アジングストリーム」

を使用。 アジングロッドのF1マシーンをめざしたいっと思います!

まずは、ティップの選択!ロジギアのブランクは高弾性の為、短いソリッドだと調子が8:2もしくは9:1と自分好みでは

ないので、弾力の調子を比べて中吉田店で扱っているカーボンソリッドでローテーパーの85×3Φ をセレクト!

ブランクの先端を思い切って、 な・なんと先端から約35cm・2.4Φの所で、ソリッドは2.5Φのコミ部分3cm残してカット!

口割れや削りすぎの対応の為、0.1Φは保険として多めカットしています。

ロングソリッド仕様とちょっとテーマに反するが、ここから増し増し増幅をはかるつもりです!!

継ぎの方法はいくつかあるのですが、今回は感度伝達の良い「逆テーパー式」?の継ぎ方です。

自分で何度か幾つかの方法で試しましたが、ソリッドコミ部を逆テーパーにしたやり方が一番感度伝達が

良く強度も強かったです。  また、テーパー部の接地面積が多ければ多い程、感度伝達が良好のようです。

絵心のない絵ですみませんが....(泣)  赤いラインの接地面積を多く長くするとグ~!! 

テーパーの角度は、ブランクを削る棒ヤスリの角度と太さを合わせて決めていきます。

写真左上・だいたい削れた感じで、ここから根気に根気で微調整してゆく。

写真中・出来てきたら、一度水性マジックを塗って差し込んでみると、写真右の様にしっかり接地している所は

マジックが剥げてきますので、それを参考に微調整を続けて下さい。 何度か繰り返してゆき、差し込んだ時に

「キュウ~~」って感じで接地面が長いような感覚に(個人的感覚です)なればOK!  少し位の削りすぎならば、

綿棒に瞬間接着剤を一滴つけて、サッと拭くことで何ミクロンか嵩が増しますので調整できます。

ブランクの方は棒ヤスリで慎重に軽~く軽く時間を掛けて削っていって下さい。 力を入れ過ぎると(縦に)口割れします。

やすっていて削りカスが垂れている様に出てきてしまったらOUTです。それは割れている所から出ています。(泣)

出来上がったら、差し込んでみてブランクのスパイン腹面・背面からみて芯が真っすぐか?確認してください。

ソリッドのスパインは気にしなくてもOKです。(製造過程の削り方で変わりますのでいろんな方向にでる為)

真っすぐ付いていたら、ブランク・ソリッドに両方マスキングに印をつける(一度外しても同じ位置の向きに接着できる

ように)して、接着!! 今回はセメダインのメタルロックをセレクト! この接着剤は硬く強いんです!

継ぎの接着にオススメです!!

タックルオフ曽根マイスターのティップチューンのレポートも参考にしてネ!

https://tackle-net.com/making_blog/detail/3490

 

5分で硬化開始、1時間たてばさわってもOKです。V(^.^)V

固まったら、継ぎ部の口が薄いので補強をします! いつもなら、スレッドでラッピングするのですが、テーマが「増幅」

なので今回はカーボンテープを巻いて補強します。カーボンテープはSano Factoryさんで販売しております。

一般的にはカーボンテープを巻いた後、レジン塗布・テープを螺旋に巻いて熱をかけて浸透圧着・乾燥後テープを外して研磨・

エポキシコーティングといった工程になると思いますが、この工程を簡単・最速に試してみます。 

また、カーボンテープの重ね幅を調整して強度を出したいため、カーボンテープの巻き始め・巻き終わりを、

巻き込むのではなく瞬間接着剤で仮止めし、エポキシを塗り・ここで ナ・なんと熱収縮チューブの透明タイプを巻いた幅より少しだけ長くカットしたものを挿入、

端から熱をかけて収縮させ余分なエポキシを押し出し収縮させます。 

透明タイプのものだと(中が見える・UVレジンが使える)メリットがあります!!

乾燥したら、チューブの端に切れ目を入れて取り除く。 今回使った収縮チューブに関してはカーボンやエポキシに

癒着せず、簡単に剥がすことが出来ました。もしかするとものによっては剥がれにくいチューブもあるかも知れません。

剥がした後は、この工法だとエポキシが極薄の状態なので、研磨せずにそのままコーティングします。

※ 同工法に関して、イシグロ・タックルオフでのサービスは、工法の不確立・強度不明瞭の為、

受付をお断りさせて頂きます。ご了承くださいませ。   

ご自身で施工される参考にして頂けると幸いです。 m(_._)m

写真左は、5号約19g負荷時。 写真右は、10号約38g負荷時。 マスキングテープの中間で継いであります。

①継ぎ編はここまで!  次回は②グリップ編、8月下旬をめどに更新できれば・・・っと思っております。

 さよなら・さよなら・サヨナラ!   w(^.^)w

タックルオフ工房は全国から竿作りの依頼、修理、相談を受け付けております!!

初めてのロッドを自作したい方、ロッド製作をやり込んでいる方まで、『タックルオフ工房』が親切にお答えします。

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