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2017年2月沼津店ブログDPSパイプシートを使用!シート位置移動!

2018/06/30
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  • ロッドビルディング・カスタム

こんにちは、リメイク、リペア担当の福田です。

 

今回の依頼内容は、リールシート移動!

メーカーによって、

元竿の組み方が違う物もあります。

 

今回は、その一例となり、

作業を進めながら御紹介します。

 

 

 

 持ち込まれた竿は、がま磯RZ3-53です!

 

 

純正パイプシートが、移動出来ない場合は、

パイプシートを破壊して代品を取り付けます。

 

代品パイプシートは、

富士工業のパイプシートDPSを取り付けます。

 

 

 

 まずは、ガイド、ブランクを外します。

 

 

 ・ガイド、ブランクを外し元竿のみにします。

 パイプシートを見てもらうと、

ブランクとの段差がほとんどありません。

 

この形状は、

上からパイプシートを被せるタイプでは無く、

ロッドエンド後方からパイプシートと、

バットを継いだタイプとなります。

 

純正のシートは破壊し、

DPSパイプシートを取り付ける作業に入ります。

 

 

・アクリルカッターで 背割りをします。

 

 

 後方からの継ぎパイプ式は、

温めても移動は難しいので、

背割りを行います。

 

アクリルカッターで、

けがいて行きます。

 

 

 

 背割り完了!

 

 

 フロント部、リア部、

ワインディングチェックの、

段差を見て頂ければ、

継ぎ足し後ハメ工程と分かります。

 

 

 

 ・フロントパイプシート前方部。

 

 

 

 

・前方部は、ブランク外径19.5パイ位。(すみませんデジタルノギスでは無いので、目見での測量です。)

 

 

 

 

・リアパイプシート後方部。

 

 

 

 

 

 後方部のブランク径は、21.8パイ位。目測ですみません。

 

 後方のパイプ径が太く、

パイプシートから下のグリップは、

継いであります。

 

 

 

 

 

 元竿のエンド側(尻栓)からブランク内部を覗くと・・・

 

バットブランクの後方から覗くと、

黒の輪で途切れている所が、

継がれているブランク付近です。 

 

 

 

 

 

 富士工業のパイプシート、DPS-22を取り付けます。

 

 

 シート取り付け部ブランクから、

エポキシボンドを取り除き、

下処理を終えてスレッド(ブラック)

巻きをしました。

 

エポキシコーティング中!

 

 

エポキシコーティングを1回実施、

土台を作成してから、

パイプシートの接着に入ります。

 

 

エポキシボンドの5分間タイプで接着します。

 

 

パイプシートを5分間エポキシで接着。

隙間や遊びが出ない様に、

接着はしっかり行う。

 

 

 

パイプの上下処理を行います。

 

 

 上部フロントスレッド巻き完了!

後からエポキシコーティングします。

 

 

 

 

 リア部は、エポキシボンドで形成して行きます。

 

 

 5分間のエポキシボンドで、

パイプシートのエンド段差を埋めながら、

ボンドを1周塗ります。

 

厚めに塗ると、

削りの作業に時間が掛かるので、

バランスを確認しながら、

ボンドを盛ります。

 

 

 

 エンド部の加工に入ります。

 

 エポキシボンドが硬化したら、

デザインナイフで、

スレッドを巻きする下地の、

テーパー角度を見ながら

削りの作業となります。

 

 

 

 

 エンド部のスレッド巻き。

 

 土台の処理が終ったら、

スレッドのブラックで巻き上げて行きます。

 

デザインナイフで形成の状態が悪いと、

スレッドの巻き時に隙間が出来るので、

削りの加工は慎重に行います。

 

 

 バット部フロントに、収縮チューブを入れます。

 

 指定の位置と長さを確認し、チューブカット、ヒートガンで収縮させて行きます。

 

 

 

 

 

 収縮完了!

 

 

 

 

 ガイドも取り付けて完了!

 

 

 

 

 

 エポキシもしっかりと乾燥させて、お客様に引渡しとなります。

 

 純正のリールシート位置から、指定位置に5cm下げて、パイプシートを取り付けました。

 

 

シートの位置によって、竿のバランスは大分変わりますが、ご指定ストロークでの作成となり、使い勝手は向上!

 

お受けしたパイプシートの作業時間は、2~3週間程度頂いております。

(※他の工房修理品が、立て込んでいる場合は、作業時間を延長させて頂きます。御了承下さい。)

 

 

※御依頼されたお客様には、ブログ掲載も快く御了承されました。

ご依頼ありがとう御座いました。

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