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愛知 静岡エリア  2020年8月の海況情報と2020年9月の釣況予測

2020/09/05
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  • 海況・釣況予測

こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。
9月を迎え、異常な暑さもやや緩んできたように感じますが、今年は太平洋岸の水温が高く、台風が恐ろしいくらいの勢力に発達して北上してきています。
幸いにも東海エリアへの直接的な被害はまだ出ていませんが、海水温が高い状況は9月いっぱいまでは続きそうですのでこれからできるであろう台風の動きには注意が必要ですね。

では8月の海況状況と9月の釣況予測です。

8月下旬現在の海況状況
黒潮は室戸岬~潮岬を著しく離岸し、熊野灘~遠州灘の南沖を30°N以南まで著しく離岸しています。遠州灘~伊豆半島の南沖をS字状に北上して石廊埼の南沖で東進し、御蔵島の南寄りを通過して北東へ流れています(A型)。
黒潮からの暖水が熊野灘に東から波及し、南北へ分かれて流れています。25日の調査船による観測によると、熊野灘の浮魚礁海域では、西向きに1ノット弱の流れがあり、水温は表層で29.5℃前後、20mで25.9~26.6℃、50mで21.5~22.2℃でした。

出展  海上保安庁 海洋情報部 三管区海洋速報より http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN3/kaisyo/kaikyo/sokuho/sokuho.html
2020年8月27日発表の海流概要図


2019年8月29日発表の海流概要図


今後の海況予測
黒潮の蛇行は2017年8月下旬より始まり、約3年が経過します。今のところ大蛇行が解消するきっかけとなるような室戸岬~潮岬での接岸傾向はなく、年内に大蛇行が終息ことはないと思われます。
黒潮の流路はA型基調で推移しますが、一時的に蛇行の規模が縮小し、B型のような流路となる可能性もあります。
熊野灘~遠州灘沿岸の水温は、黒潮系の暖水が流入しやすい状態が続くことから、「平年並~高め」で推移すると予測されます。また、黒潮が直接に接近したり、内側反流等によって暖水の影響が強まった場合には、一時的に「極めて高め」となる見込みです。


今後の釣種釣況の傾向と見込み
三重熊野灘エリア
8月初旬より熊野灘~遠州灘にかけての沿岸に黒潮本流が接岸し、急流、高水温状況が発生しました。9月初旬現在は黒潮本流は離岸しましたが、未だ29℃台の高水温状況は継続しています。
ティップランエギングでのアオリイカは秋の新子狙いがボチボチスタート。秋は小型ながら数釣りが期待できますので楽しみです。イカメタルではアカイカを中心にスルメイカも混じって釣れており、今後も継続しそうです。
バチコンアジングもこれからがギガサイズの狙えるシーズンとなります。ルアー船ではカツオ、キハダマグロも期待できます。

日本海エリア
若狭~三国にかけての福井県沿岸の水温は8月中旬より上昇傾向をたどり、8月末時点で平年よりも1℃~3℃ほど高い状況となっています。特に若狭~敦賀エリアは水温の高い状況が発生し、所により30℃前後の高水温になったケースもあったようです。
そのためか、マイカの釣果が釣り場による釣果の差が出ていました。この高水温状況は台風等による影響で解消すると思われますので、特に人気エリアの敦賀~若狭のマイカ釣果の復活に期待したいところです。
三方五湖ではちょい投げ釣りによるハゼが狙い目です。太平洋岸に比べて大型が釣れるようで、実は隠れたハゼフィールドとして一部釣り人には人気のスポットです。
他、福井各沿岸でのアオリイカエギングも始まりました。魚影が濃く、良く釣れると人気が高い福井エリアのアオリイカですが、釣り禁止の看板がある場所への侵入、釣りは絶対にやめてくださいね。

愛知~静岡エリア
絶好調に釣れ続いた常滑周辺、師崎港、片名港、豊浜港からの船タコは一部の船宿を除き、ほぼ終了しました。かわりに盛り上がってきたのが船タチウオ釣り。現在のところは伊良湖水道よりも釣れるサイズの大きい師崎水道がメインですが、時期が進めば伊良湖水道でも好釣果が見込めそうです。
また、片名出船の船宿では午後船のショートタイムで安価にタチウオ釣りが楽しめ、ライトタックルタチウオ釣りやタチウオテンヤ、サーベルテンヤなど、様々な釣り方でタチウオ釣りが楽しめるとあって人気となっています。
静岡県では駿河湾の夜タチウオ、天竜沖のタチウオも好調です。愛知エリアよりも良型が釣れていることもあり、サイズ狙いの釣り人に人気を博しています。
伊勢湾名物の活きたウタセエビを使ったウタセ五目釣り、ウタセマダイ釣りも始まりました。ウタセ五目釣りではマダイやカサゴ、メバルやカワハギ、フグなどの文字通り多種多様な魚が釣れ、人気です。活きたウタセエビを使う釣りはこれから秋がシーズンですので、是非挑戦してみてください。
また、9月に入り伊勢湾のカワハギ、フグも始まりました。今のところは水温の関係からかカワハギの釣果は伸び悩み気味ですが、かわりにフグが良く釣れています。胴突き仕掛けを使った喰わせ釣りとカットウ釣りの双方で楽しめますよ。

愛知エリアの一色港周辺、亀崎緑地、立田大橋周辺などではハゼが好調を堅持。浜名湖でも奥浜名湖エリアを中心にハゼの釣果が出ていますし、サビキ釣りでは豊浜釣り桟橋や浜名湖海釣り公園などでもアジが好調のようです。
ハゼ釣り、サビキ釣り共にファミリーフィッシングで楽しむことが出来る釣りですので、是非釣りに出かけてみてください。

9月に入り、朝晩は多少涼しく感じることも多くなってきたようですが、日が昇るとまだまだ30℃前後の高い気温を記録しています。
また、8月末には台風9号、9月に入り10号と、強い勢力の台風が連続して発生しています。
暑さ対策はもちろんですが、風や波の状況も確認をしていただいて、無理のない釣行をお願いいたします。
もちろん、新型コロナ対策も万全にして釣りを楽しんでくださいね。

以上、2020年9月の釣り予想でした。
まったくもって私の私的な予想ですので、もし予想が外れてもノークレームでお願いいたします(^○^)/


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