イシグロ岐阜店より、
リメイク、リペアの依頼品が入荷しました!!
(分類、塗装、ネームシール貼り)
こんにちは、
工房担当の福田です。
今回の依頼品は、
こちら、、、テイルウォークの、、
「ソルティーシェイプ・ダッシュ
メタルイカ C65ML」です。
ブラック塗装(指定位置)から、ホワイトに塗装に塗り替えます。
こちらが、オーダーフォームです!!
岐阜店のTO店長代理が手間暇掛けて作成してくれました!!
有難うございます!!
依頼内容は
「各ガイドをマスキング、ガイド間を白塗装し、
指定位置へ、ネームシール作成コーティング」
となります。
今回の作業ポイントは、マスキング技術が問われます。
工房で使用しているマスキングは2種類あります。
1種類目は、
スタンダードタイプよく見かけ、扱いやすい馴染みのテープ。
簡単に千切って貼れて、取り外し跡もべとつかないテープの優等生!!
曲線の対応には弱いが、細かな切り貼りで対応は出来る優れモノ。
2種類目は、
伸縮性に優れているマスキングテープ。
曲線に対して伸びるので隙間が開くことなく対象物に密着して、
マスキング出来る特殊なマスキングテープ。
伸縮する為か素材自体若干厚みがあります。
今回は、この2種類の長所と短所を踏まえて、
ミックスでマスキング作業をします。
#1-6Gより下を白く塗装する為に、6Gまで簡単なマスキングします。
塗装箇所から上は、保護の為大振りにテープを巻いておきます。
塗料とキズが付かない様に!
マスキングするガイドはみんなこんな感じで、
コーティングに厚みがあり、マスキングする位置はまちまちです。
マスキングしても隙間が必ず出来ます。
マスキングテープの6㎜を2㎜間隔で3本分に切ります。
ガイドがしっかり隠れる様にマスキングします。
曲線箇所はフィルムマスキングテープを使用していきます。
①手垢が付かない様に ②スレッドを覆う様に、 ③フィルムマスキングテープだと、
ピンセットを使用。 マスキングして行きます。 よりタイトにマスキング出来ます。
#1のガイドマスキングが終了しました。
これから塗装に入りますが、塗料の喰いつきと面の馴らしをおこないます。
元々アンサンド塗装(左側)をしているロッドですが、
(右側)、簡単なサンディングを掛けると模様が浮き出ます。
表面のカーボン繊維の段差も見て取れます。
段差がある、下地がブラック、発色性があまりよくないホワイトを塗装するので、
下地処理をしっかりして2度塗りにて発色させていきます。
塗料を配合してホワイトを吹きます。
塗料をエアガンで表面に軽く載せていきます。
厚塗りになると垂れたり、ムラになるので塗り具合を見ながら、
均等に塗料を載せて発色させます。
特にガイドの根っこに塗りムラが発生しない様に角度をかえながら、
吹き返しを丁寧に行います。
#1は、目立ったムラも無くホワイト塗装は完成です。
・・・・・#2の塗装をします。・・・・・
#2は、塗装とスレッド巻きとネームシールを行う為、
段階毎の下処理が必要となります。
ネームシールを貼る箇所は、下地に指定スレッドの、
ジャストエースのメタリック・ロイヤルブルーを巻きます。
➔
セパレート間もホワイト塗装となるのでしっかりと下処理をします。
目立ったデコボコやキズも無いので、簡単なサンディングと脱脂を行います。
上下のワインディングチェックもしっかりマスキングします。
マスキングテープの6㎜を大体の間隔で正方形にカットしておきます。
ピンセットでブランクとチェックの隙間近くに貼ります。
マスキングテープは、そのままブランクを一周貼ります。
デザインナイフで、チェックの縁に沿って、
ブランクとチェックの隙間にマスキングを押し込んでいきます。
上下のマスキング処理が完了したらEVAのグリップを包み込む様に、
メモ用紙などで覆いテープ止めします。
マスキングの浮きが無いかを確認します。
ブランクとチェックの隙間を利用してマスキングする方法です。
メーカーの商品ロゴもホワイト塗装で塗りつぶします。
簡単なサンディングと脱脂を行い塗装に入ります。
今回は、マスキング処理が重要と言う事で、
ダブルフットガイドのフルマスキングに挑戦します。
#2の元ガイド・KWSG8サイズからマスキングして行きます。
テープ6㎜を大体2㎜位にカットしてガイド全体にマスキング、
特にガイドの股下にしっかり貼り隙間を埋めます。
KWSG8サイズもピンセットがあれば意外と簡単にマスキング出来ます。
お次は、KWSGの6サイズにチャレンジします。
ガイドサイズが小さくなったので、
マスキングカットサイズも細くして、、、1㎜弱にしてチャレンジ!!
ガイドの股下を特に丁寧にマスキングします。
ピンセットの扱いが段々と慣れてきたので
最初のガイドより綺麗にマスキング出来ました。
マスキングが完了しましたら塗装に入ります。
しっかり乾燥したらテープを外します。
1日しっかり乾燥させて、、、
マスキングを外して細部を確認、マスキングが甘いと塗装漏れが発生します。
この時が一番緊張します。
綺麗に出来ていれば非常にうれしいですが、
塗料が乗っていない場合は、再度部分調整が必要になります。
エポキシが厚い箇所は、塗装がどうしても浮いてしまうので、
上からの処理はこれが限界です。
⇩
しっかり乾燥したら、これから仕上げのクリアーコーティングを掛けます。
ウレタンクリアーを作り塗装します。
ウレタンクリアー塗装をする為に、マスキング作業をもう1回して、
クリアーコーティングを掛けます。
セパレート部もホワイト塗装、クリアー塗装ともに完了しました!!
ネームシールを貼る為の下地作業をします。
スレッドの巻きを確認して、エポキシコーティングして土台を作成します。
乾燥後、作成したネームシールを貼り、上からコーティングします。
段差が出来ない様に、筆の塗り返しに気を付けて平らにします。
エポキシコーティング中!!
ネームシールの貼り付け!!
ネームシールを貼る区間のセンター位置へ来る様にサイズを測り、
シールを貼ってコーティングします。
ネームシールを貼って、エポキシコーティング中!!
無事完成しましたので、
依頼店のイシグロ岐阜店へ、
定期便にて返送致します!!
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