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イシグロ豊田店、イシグロ西春店より、リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

2023/06/29
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  • ロッドビルディング・カスタム

イシグロ豊田店イシグロ西春店より、

           リメイク、リペア依頼品が入荷しました!!

両店の依頼品は、

      「キス・スペシャル」

同週に、豊田店、西春店から年式は違えど、同品名・同依頼内容。

・・・・今回、スペシャルの揃い踏みでご紹介!!・・・・・

この時期は特に多くなる、

「投げ竿のリールシート移動」この作業は投げのお客様にはとても重要。

シート位置で力の入り具合変わる位置も変われば飛距離伸びる

飛距離も伸びれば、広範囲に探れ釣果UP!!

何よりもブランクの反発を最大限に引き出せなければ意味が無い。

その答えの一つが、「リールシート移動」!!

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イシグロ豊田店(受付担当スタッフ楡井

   キススペシャル 405DX

 

純正品は、スレッドの上から白の顔料を塗って処理されている。

同じ顔料が入手出来ないので、

今回は白のスレッドを丁寧に巻く事で近くまで寄せる。

 

現状の位置から、850mmの位置へ。

シート移動。 

  

そして、シートも新品の、

T-NS7GLへ交換。

ブランクにキズが付かない様にスレッドを外し、

シートを外した跡のエポキシ処理をする。

ある程度エポキシを取った後は、、、

いつものコンパウンドで一心不乱に磨く。

 

そして、限界突破。(日焼け跡は残ります。)

 

リールを保持する重要なリールシートは、両方共チタンタイプ!!

チタンシートの先輩(旧)と後輩(新)。

どう違い、どう進化したか?

写真からもシートの形や構成パーツが違うのが分かる。

取り外した先輩シート(旧タイプ)      これから取付ける後輩シート(現行のモデルタイプ)

  

リール脚の固定位置の高さは気になる所。     履く下駄が高いとブレやすい。

  

先輩シートは、接地部に大型ラバーがあり、

ブランクの径を覆う様に接地面積を稼ぎ、

シートのズレ防止保持力は強力。

当時の投げリールは、昨今のリールよりも自重があり、

ロッドに固定しても、ガタツキが出やすく、

その症状は、使用されるリールに左右された。

後輩シートは、前シートと比べると、ラバーの接地面積は大幅に縮小、

旧モデルより軽量、デザインや機能性を新規に搭載した人気モデル。

リールの軽量化も手伝い、ガタツキも軽減されより感度アップ!!

一部の握力のあるお客様は、キャスト時プレートシートが捻じれ、

固定位置が動いてしまう(根崩れ状態)事例もあり、

握力、腕力共に身体能力が高いキャスターはシートズレが起きやすいのでは、、。

新旧の交代もあり、現最新鋭モデルが、

T-NS7GLプレートシート。

 

投げ竿には、定番のT-NS7 最先端プレートシート。

いつもの如く、前後の爪先を削る。

なるべく純正に近い仕様と言う事で、

今回のスレッドは、NCP(透けないタイプ)サイズDの「白」を巻く。

竿には、表のメインロゴと、裏のシールやサブロゴがあります。

投げ竿の大部分は、ロゴ同士が真裏の180度位置ではありません。

  背側のメインロゴ     腹側のシール。

 

※リールシートの取付け位置に注意!!

リールシートは、通常①背面のロゴの真裏の筋側(180度)に入ります。

②腹側にも、ロッドによって小さなロゴが入っている物があり、

こちらの②腹側の小ロゴは、①背側のメインロゴの真裏(180度)の位置ではなく、

少し位置がズレているので②腹側の小ロゴに合わせて取り付けると曲がります。

必ず①の背側のメインロゴを見ながら裏側(180度)位置か確認して取り付ける。

指定位置の850mmへ。

白のスレッド巻きは一番注意!!

白を巻く時、テンションはキツメでスレッドを詰めて巻く、

この時も2,3回途中で手を洗い油を落とす。

手垢や汚れホコリが付き易い為、取り扱いに気を付ける。

今回はこの作業が2本分。

白の密巻きコーティングして完成。

下地が元々白なので発色も手伝い、

色ムラも目立った汚れも無く白色がしっかり出ている。

豊田店 キススペシャル完成。

 

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イシグロ西春店(担当受付スタッフ山崎)から、

          リメイク、リペア依頼品が入荷!!

2本目も同じく、

年式は違えど「キススペシャル405DX」

依頼内容は、「リールシート移動。」

指定移動位置は、現830mmからダウンして、800mm位置へ。

写真の様に飾り巻きを上下に入れる。

チタンのプレートシートは再利用。

 

スレッド巻きはササッと行い後はコーティングのみ。

 

ロッドモーターにロッドをセットしてコーティング!!

白い竿が上段、下段に揃うと見栄えが違う、、、

工房横をガラス越しに見て行くお客様も多い。

今回の注意点は、、、。

一番重要な作業として、スレッドのホコリ取りをする。

スレッドのホワイトは、表面のゴミが一緒にコーティングしてしまうと非常に目立つ。

そこで毎回マスキングテープを粘着面を表にして輪っかを作り、

粘着面を押し当てて表面ゴミを取って行く。

これで取れないのはスレッドの生産時に混入した糸クズや微細のゴミ、

スレッドは極細の糸が撚り集まった集合体、撚りの中から出ている物は、

残念ですが、粘着テープでは取れず残ります。

               

撚りを解くとこんな感じ。細かな糸の集合体が1本のスレッドとなります。

この中にゴミや他のスレッドの糸クズが入ると、とにかく目立つ。

特にスレッドの白は汚れやゴミの付着物が目立つ。

コーティングするとエポキシクリアーの厚みがレンズ効果を生み

小さなゴミや汚れをクローズアップしてしまう。

マスキングテープの輪っかは、巻いた個数分作りポンポンと押し当てて、

表面のゴミ、汚れを吸着させてからコーティングする。

 

コーティング前のホコリ、と糸クズ取りの成果が表れる。

  

西春店 キススペシャル405DX完成。

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キズは付けたく無いので、

かなりグルグル巻きで返送します。

そして、この上からネオプレーンの竿袋に入れます。

今回の作業金額は、

イシグロ豊田店 パーツ金額、6,500円

        工賃金額、4,000円

イシグロ西春店 パーツ金額、シート再利用の為、0円

        工賃金額、4,900円 

                       となります。 

ご参考までに、、、。

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