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タックルオフ西春店より、リメイク、リペア品依頼が入荷しました!

2019/08/02
  • 8,341 view
  • ロッドビルディング・カスタム

 タックルオフ西春店より、

       リメイク・リペアの依頼品が入荷しました!

                    (分類・グリップ交換、セパレートからコルクストレートへ)

こんにちは、

タックルオフ

工房の福田です。

      

今回の依頼内容は、

 「セパレートから、

    コルクストレート(中央を緩やかにシェイプする。)」です。

 リメイク依頼品は・・、ワールドシャウラ降臨!!

 ワールドシャウラ1785RS-2 

「アンリミテッドオブワールドシャウラ!!」

「淡水・海水不問のモンスタースペシャルです。」ってシマノのカタログP139に書いてありました。

 ほぼ新品の高額人気商品のリメイクをさせて頂くのは嬉しい限りです。それでは、商品を確認後リメイクして行きます。

セパレートを破壊して、

コルクのストレート(中央は緩やかにシェイプ)に変更します。

バットエンドエンブレムも、

再使用し加工。

スコーピオンのエンブレム方向を確認、

スコーピオンの針が、

後ろから見ると、

中央上部に位置します。

   それでは、

     セパレートのリアコルクを破壊!!

バットエンドエンブレム部は、

硬質のゴムになっていて、

無理やり剥がす事が出来ないので・・・。

通常の加工の仕方を止めて、

カット位置を変更し、

追い継ぎ接着加工します。

   

   セパレートリア部のカーボンをカット!!

カーボン部は、

30mm残して、

接着面を稼ぎます。

追い継ぎ加工時、

カット内部に、

カーボンを入れて補強!

刃の細かなノコでカット後、

断面をヤスリ掛けし、

滑らかにします。

カット後のセパレートを、

細かく加工します。

一旦パーツ状況を確認して、

リール下のスクリュー部の破壊。

力が入る作業時、リールシートは、

テープでキズが付かない様に、

厚めにマスキングで保護。

パイプシートは、

裏筋に溝が無いので、

アクリルカッターで、

けがいて溝を作成。

※けがきのコツは、

真っ直ぐに薄くけがきを入れた溝に、

溝の筋から外れない様に、

数回けがきを行います。

溝が深く掘れて来たら、

だんだん力を入れます。

アクリルカッターで、

しっかりとけがき跡(溝)を残す事が、

出来たらノコギリで溝に沿って切って行く。

ノコギリで、

溝を広くしたら、

マイナスドライバーを、

隙間に入れテコの原理を利用して、

シートを破壊します。

パイプシートは、

材質により硬い物、

柔らかい物があります。

今回は後者でした。

後は簡単にむしり取る事が出来ます。

   ここまでの工程と、

      これからの作業を再度確認し次に進みます。

 

     

      セパレート部の塗装を剥いで行きます。

セパレート部の塗装は、

ヒートガンで塗装表面を熱っしながら、

カッターの刃先を立てて、

塗装を剥いでいきます。

ヒートガンは遠めから、

ブランクをゆっくりと、

回転させなら熱を加えます。

熱が入ると塗料面も、

余り力を入れる事無く、

塗装を剥がす事が出来ます。

      

 地のカーボンを出したら、

         コルクグリップの加工実施!!

ブランクも遠目から見て、

剥がしムラが無いか確認します。

    コルクグリップを、

           緩やかにシェイプ加工!

       使用するパーツはこちら、

マタギさんのストレートコルク              マタギさんのメタルパーツ

  STN30-28-13                    RSR-16(ゴールド)

      

新品のストレートコルク全長は、

30cm・外径28φ・内径13φ

依頼品のコルクの全長は、

36cm弱あり、

使用するコルクは長さが不足しているので、

ショートコルクを加工し足す作業をします。

コルクの中央付近全体に緩やかなシェイプを

行いながら全体のバランスを見ます。

ショートコルクは、Aパーツとし、

ロングコルクは、Bパーツとします。

パーツを並べて、

加工手順のイメージと、

パーツの細かな寸法を見ます。

     ※コルクAパーツとBパーツの色合いと接着面を確認します。

   

              コルクAパーツを加工!!

コルクAパーツの加工。

旋盤機で、外径と内径の削り作業をします。

グリップ径に合わせながら、

内径調整します。

コルクは力加減で、

すぐに割れてしまう時があるので、

細心の注意が必要です。

            ※仮組み加工でも注意が必要です。

  

グリップに入る様に、

削り合わせも完了!

      これから細かな加工をします。

コルクAとコルクBの合わせ具合を見ながら削り作業をします。

削り作業が終了したAパーツを、

コルクの内径に合わせて、

コアテープを入れます。

※特に力が掛かる場所なので、

コルクテープの間隔は狭くしてあります。

  

バットエンドエンブレムは、

余分な汚れを取り除き、

表面の加工をします。

削りカスの除去と、

硬質ゴムの外径を削り,

コルクの納まり具合を調整します。

  

エンドパーツのエッジ部にキズが付かない様に、

厚目のコアテープでしっかり保護する。

耐水ペーパーの120番の粗目で、

旋盤機に掛けて、

加工します。

旋盤機も高速回転で、

ゴムの表面を削り飛ばす。

  

  コルクグリップのエンドは、

          仮組み出来る程度の加工をしました。

※細かな調整は、

他のパーツの合わせ具合で後からします。

  

      コルクBパーツの削り作業に入ります。

 コルク本体も、

旋盤機で削り作業に入る前に、

軽く表面の汚れを削り飛ばします。

販売している店頭のコルクグリップは、

コルクブロックを、

積み重ねて円柱の棒状に加工し、

センターにブランクが入る様に、

穴を空けた物です。

※1本ものに見えますが、

バラバラのコルクリングを圧縮して加工したものです。

旋盤機を高速回転させ大幅に削り加工します。

   コルクグリップの中央部から緩やかに削り込みを行う。 

耐水ペーパーの120番で、

一気に削ると、

目止めも大半が抜けてしまうが、

目止め処理は後からします。

 バットエンドエンブレム部を追い継ぎする為、

           カーボンブランクを加工して行きます。

     バットエンドCパーツの作成。

エンド部側に刺した長さは、4.5cm。

継ぎ手として残した長さは、4.5cm。

   

接着も無事終わり、

バットエンドエンブレムの刺し込みパーツの加工は終了しました。

後は、刺し込み接着するだけです。

  ※バットエンド加工部 Cパーツ。

全体的に、まだ削りが足りないですが、

各パーツを合わせて、

仮組みをして様子を見ます。

コルクAパーツとBパーツを合わせて、

段差の確認と削ったシェイプ状態を見ます。

※この時点では、綺麗に納まっているのですが、

接着すると必ずズレて段差が出来るので、

手研ぎ作業が加わります。

カット面は、

数回面合わせのカットをして、

ベストな面合わせを探ります。

    

グリップ本体、コルクAパーツ、コルクBパーツの

一番バランスの取れた

接着位置をしっかり確認してから、

マスキングテープで、

センター位置に印を付けておきますが、

接着をすると、若干位置がずれてくるので、

表面の削り調整を考えながら、

ポジショニングを決める。

バットエンドエンブレムの径に合わせて、

コルクの削りを行う。

  Cパーツとコルク径の加工。

        トリガー部の接着!!

着脱交換可能のトリガー部を、

オーダー通り接着します。

 

脱着式のトリガー部を、

エポキシで接着し固定。

        

  

 

5分間エポキシを使用して、

           指定通りトリガー部の接着を実施!

ブランクがむき出しで、

触れるタイプのシートの接着は、

必ず中央穴のブランクタッチの隙間から、

接着剤が溢れ出てきます。

     出てきたら兎に角拭き取る作業が全てです。

アルコールやエポキシ溶剤で、

拭き取り続けます。

その作業がしっかり出来れば必ず綺麗に仕上がります。

  

  リールシート接着後は・・、

        メタルパーツのリングを入れます。

ゴールドリングを、

リールシートとコルクグリップの間に入れるオーダーでしたので・・。

 マタギさんのRSR-16ゴールドを使用します。

 

   パイプシートの断面にリングの接着をします。 

  ※リングは、少し加工してあります。

   

 削り加工した・・、

 コルクAパーツの接着をして・・・。

※隙間がなるべく発生しない位置や角度を、

 確認したポジショニングに合わせます。

  コルクBパーツの接着をして・・・。

こちらもコルクテープを等間隔に密巻きしてから、

接着します。

 

コルクのAとBの接着面段差の処理をします。  ⇔   手研ぎ加工しました。

      

    バットエンドエンブレムのCパーツの接着をします。

先に加工しておいたパーツを確認後接着します。

 

 その前にエンブレム方向が心配だったので、

          お店の新品商品を確認しました。

方向も確認しました、

エポキシの接着も無事終了しました!

 

         

        最後に、コルクの目止め処理を行います。

 コルク材を旋盤機に掛けると必ず目止めがとれるので、

  これからコルクパテの処理をします!

※各部所々に目止めが取れているので、

1個ずつ穴埋めします。

  

    「ジャストエース」コルクパテを使用します。

  

飛んでしまった目止めのコルク穴に、

パテを楊枝の先で押し込んで行きます。

   

パテが乾燥硬化し出すと段々と白くなります。

水疱瘡見たいな感じになりますが、

穴を埋める事が重要です。

※後から耐水ペーパーで綺麗に削り調整が出来るので、

心配はありません。

ペーパーで削り作業に入る前に、

フロント側のリールシートパイプのエッジ保護、

エンド側のバットエンドエンブレムのエッジ保護を、

マスキングテープで厚巻きしておく。

         

耐水ペーパーの600番、800番、1000番を順に使用して、

コルク表面の調整を行います。

   

    最終作業も完了しました!!

 オーダーを受けました、

  タックルオフ西春店に、

                     梱包後返送したいと思います。

  今週もリメイクとリペア品のご依頼多く、

   お預かりした各店の依頼品も、無事完成出庫出来ました。

 ビフォアーから・・、アフターへ変身!

 

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