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愛知 静岡エリア 2019年12月の海況情報と2020年1月の釣況予測

2020/01/07
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  • 海況・釣況予測

こんにちは 愛知エリアフィッシングアドバイザーの宮崎です。

令和となって初めての正月、皆さんはどのようの過ごされましたか?
この時期になると、例年であれば北陸方面での降雪の頼りも耳にするのですが、今年はまだのようですね。
北陸だけでなく東海エリアも今冬は比較的暖かな日が多いように感じますが、実は暖かいのは陸上だけでなく沿岸水温も高めなんです。
この高水温状況は今年だけの傾向ではなく、過去数年にわたって続いているんです。
そのためか、ここ数年の流れとして各地の釣りものにも若干の変化が感じられるようになってきています。

暖かいのは助かるけれど、これ以上温暖化が進行してしまったら冬の釣りものはどうなってしまうのか、不安でもあります。

では、令和元年12月の海況状況と令和2年1月の釣況予測です。

12月下旬現在の海況状況
黒潮は室戸岬~潮岬沖で離岸し、北緯30度付近まで南下した後、八丈島付近を北上し、房総半島沖を流れています。遠州灘から渥美外海では西向きの黒潮内側反流が形成され、石廊崎沖の黒潮から遠州灘沖に暖水が強く流入しています。
そのため遠州灘から三重県熊野灘沿岸の広い地域は暖水におおわれており、熊野灘沿岸の表層水温は、平年より2~3℃前後も高い21~22℃前後で、顕著な高水温となっています。

出展  海上保安庁 海洋情報部 三管区海洋速報より http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN3/kaisyo/kaikyo/sokuho/sokuho.html
2019年12月26日発表の海流概要図

2018年12月27日発表の海流概要図

※カラーチャートが統一されておりませんので、水温色は参考としてご覧ください。

今後の海況予測
黒潮大蛇行(A型)が安定しています。遠州灘から熊野灘沿岸へ継続的に流入している黒潮内側反流の影響で、四国~東海沖の海面水温は向こう1か月、平年並か平年より高い状態が続くと予測され、さらに暖冬傾向も加わって、熊野灘沿岸の水温は平年よりも2℃前後高めで推移する見込みです。

今後の釣種釣況の傾向と見込み


三重熊野灘エリア
伊豆半島沖から遠州灘を通過した黒潮系暖水が三重県南部沿岸へ流入しているため、今後も高水温傾向が続く見込みです。尾鷲、紀伊長島エリアのナイトアジング(バチコン)は順調に釣果を記録しており、釣果はまだ継続しそうです。
また、高水温の影響からアオリイカティップランも良型を中心に好釣果が続いています。ルアー船では近海の青物ジギング、中深海ジギングに加え鳥羽エリアのシーバス(トーバス)も釣果が期待できます。また、水温の影響により、ルアーでのマグロの釣果も期待できそうです。
他、泳がせ釣りでのヒラメ、青物やオニカサゴなどの定番どころは例年通りの盛り上がりを見せると思いますが、海上釣堀も水温が高いために冷え込みによる活性低下が少ないことが見込まれますので、面白そうです。

日本海エリア
若狭エリアの沿岸水温は12月に入って平年並みとなっています。冬の人気ターゲットであるタルイカは中型サイズの釣果が中心で、やや日ムラが見られましたが、12月後半頃より好釣果が出ていました。
また、ヤリイカとあわせて12月後半よりマイカの釣果も急上昇していましたので、12月はタルイカ狙いにあわせてヤリイカ、マイカメタルがメインターゲットとなりそうです。
若狭美浜の船宿では若狭グジ(アマダイ)狙いの遊漁船が出船しており、釣果も安定して出ています。若狭グジ狙いもまだまだ期待できそうです。ジギングではヒラマサやワラサなどの青物が絶好調。船エサ釣り、イカメタル、ジギングと、船のターゲットには事欠かない1月となりそうです。

愛知~静岡エリア
船釣りではイワシエサでのヒラメ、青物狙いが活況です。今年はヒラメの釣果が例年よりも良い様子で、12月の後半には70センチ、80センチといった大物も釣れています。ヒラメは寒くなればなるほど大物が釣れる傾向がありますので、これからの釣果に期待できます。また、ブリやサワラなど、大型の青物も好調に釣れていますので、青物対応の仕掛けの準備は必須です。
伊良湖沖、師崎沖のフグも盛期を迎えています。特に。カットウ釣りではショウサイフグに混じって大型のヒガンフグが釣れています。泳がせ釣りもフグ釣りも、風が吹いたら湾内、風が凪げば沖合と様々な釣り場で楽しめます。
また、大山沖のサビキ仕掛けでのアジ釣りも人気の釣りもの。30センチ前後の大アジがカサゴ混じりで良く釣れており、こちらもまだまだ期待できます。
伊勢湾ジギングも泳がせ釣りと同様に大型青物の好釣果が継続中。大型青物に備えてパワーファイトが可能なジギングタックルとラインシステムで挑んでください。

岸からの釣りでは豊浜~師崎でのサビキ釣りでアジ、イワシが好調に釣れています。今年は高水温の影響からかまだ回遊があるようです。浜名湖では湖内での泳がせ釣りでヒラメやワラサが釣れています。釣った小魚をエサにして狙う「わらしべ釣り」で釣ることが出来ます。
また、ちょい投げ釣りでは昨年同様にシロギスも釣れ続いています。こんな寒くなっても湖内にシロギスが残っているのは本来ならばありえないのですが、ここ数年、新年を迎えても釣れていますのでまだ楽しめるかもしれません。

沿岸水温が高く、あわせて暖冬傾向との予報が出てはいますが、やっぱり寒いことには間違いありません。釣りに行かれる際はしっかりと防寒の対策を整えて釣りを楽しみましょう。


以上、2020年1月の釣り予想でした。
まったくもって私の私的な予想ですので、もし予想が外れてもノークレームでお願いいたします(^○^)/

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