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2026年8月17日、由比港の博友丸さんにて
「駿河湾のスジイカ・ムラサキイカメタル」へ行ってきました。
台風通過後でしたが、当日は波も穏やか。
23時に出船し、翌3時30分まで実釣しました。
釣果は、スジイカ60杯、ムラサキイカ6杯、ソデイカ1杯。
スジイカは数釣りを楽しめましたが、ときどき交じるムラサキイカは引きが強く、
スジイカとはロッドに掛かる負荷が大きく異なります。
そこで今回は、用途も穂先も異なる3本のロッドを釣行中に持ち替え、
30号のメタルスッテを使用したときのアタリの捉えやすさと、
ムラサキイカの引きへの対応力を比べてみました。
果たして、イカメタルロッドは穂先が繊細であれば釣りやすいのでしょうか。

・リール:ヴィレイヤーDG
・ライン:PE0.8号
・リーダー:フロロカーボン4号
・鉛スッテ:シマノ コロコロスッテ30号
・ドロッパー:スッテ4号
今回使用したロッドは、次の3本です。
・サーベルファクトリーSTO195B
・ 折れた炎月にロングカーボンソリッドを継いだカスタムタイラバロッド
・LAWAIA メタルティップゲーム サーベルテンヤバーサタイルB692M
釣行中はイカの活性や潮なども変化するため、完全に同一条件で行った比較試験ではありません。
以下は、同じ30号を基本に実際に持ち替えて釣った際の、私個人の使用感です。

本来の用途とロッドの特性
サーベルファクトリーSTO195Bは、タチウオをサーベルテンヤで狙うためのロッドです。
今回使用した3本の中では穂先の入り方が繊細に感じられ、小さな変化を穂先で捉えることが期待できました。
スジイカの細かなアタリを確認するには、この繊細さが生かせるのではないかと考えて持ち込みました。
イカメタルで使った印象
実際に使ってみると、スジイカの小さなアタリは比較的捉えやすく、穂先の繊細さは確かに感じられました。
一方、ムラサキイカが掛かると、今回の条件では胴からバットにかけて余裕が少なく、個人的にはややパワー不足を感じました。
スジイカのアタリを取るための繊細さはありますが、ムラサキイカの強い引きまで一本で受け止めるには、もう少しロッド全体の強さが欲しいという印象です。
これはSTO195Bそのものの性能を否定するものではなく、30号を使用してスジイカとムラサキイカを同時に狙った今回の釣りに対する感想です。

本来の用途とロッドの特性
このロッドは、折れてしまった炎月をベースに、ロングカーボンソリッドを継いで製作したカスタムタイラバロッドです。
タイラバで使うことを考えて作ったため、長いソリッド部分が荷重に合わせてしなやかに曲がる特性があります。
既製品ではなく、自分で穂先を組み替えたロッドだからこそ、今回のイカメタルでどのような変化が出るのかを確かめたい一本でもありました。
イカメタルで使った印象
30号を背負わせるとロングカーボンソリッド部分が大きく曲がり、穂先がしっかり入った状態になります。
今回の釣りでは、その状態から生じるスジイカの小さな変化を、私には見分けにくく感じました。
大きく曲がるロッドが、必ずアタリを捉えにくいということではありません。
穂先の長さやテーパー、使用するオモリの重さ、それを支えるブランクの強さが今回の条件と合っていたか、という問題だと思います。
この経験から、穂先をカスタムするときは「柔らかくする」「長くする」だけでなく、実際に使用する号数を想定して、ブランクとのバランスまで考える必要があると感じました。

本来の用途とロッドの特性
LAWAIA メタルティップゲーム サーベルテンヤバーサタイルB692Mは、タチウオをサーベルテンヤで狙うことを中心に設計されたロッドです。
サーベルテンヤだけでなく、イカメタル、タイラバ、ライトジギング、ティップランなどにも対応するバーサタイルロッドとして設定されています。
B692Mは、先径約0.8mmのメタルティップを搭載し、錘負荷は10~40号。今回使用した30号も対応範囲に入っています。
LAWAIA メタルティップゲーム サーベルテンヤバーサタイルの詳細はこちら
https://shop.ishiguro-gr.com/product-detail/9990005140621/99900051406214997223316963/
イカメタルで使った印象
3本の中で、今回最も使いやすいと感じたのがこのロッドでした。
30号を背負った状態でも、メタルティップに出る小さな変化を追いやすく、スジイカの繊細なアタリを捉えられました。
同時に、ムラサキイカが掛かったときには胴からバットにかけて引きを受け止める余裕も感じられました。
穂先だけが繊細なのではなく、その穂先を支えるロッド全体の強さとのバランスが、今回の釣りに合っていたのだと思います。
今回の条件に限れば、スジイカのアタリを捉える繊細さと、ムラサキイカに対応する力強さの両方を、最もバランスよく感じられた一本でした。

【使用ロッド 本来の用途 30号使用時に感じた長所 気になった点】
・サーベルファクトリーSTO195B タチウオテンヤ スジイカの小さなアタリを捉えやすい ムラサキイカにはパワー不足を感じた
・カスタムタイラバロッド タイラバ 長いカーボンソリッドがしなやかに曲がる 30号を背負った状態では小さな変化を見分けにくかった
・LAWAIA B692M サーベルテンヤを中心とした多用途モデル メタルティップの変化とバットパワーのバランスがよい 今回の条件では大きな不満を感じなかった
今回の比較で重要だったのは、メタルティップかカーボンソリッドかという、穂先素材だけの違いではありません。
同じ30号を使っても、穂先の長さや入り方、それを支える胴やバットの強さによって、アタリの見え方と掛けた後の安心感は変わりました。

今回、釣りの途中でアタリが減った時間帯がありました。
そのとき確認すると、集魚ライトの電池残量が減り、光量も落ちていました。
さらに、掛けたイカをサメに食われ、集魚ライトを含む仕掛け一式をロスト。
予備の集魚ライトを用意していなかったため、その後は数を伸ばせませんでした。
光量の低下やライトのロストだけが、アタリの減少を招いたと断定はできません。
それでも、電池が切れたときのための予備電池と、
仕掛けごと失ったときのための予備ライトは、別々に用意しておくべきだったと感じます。
集魚ライト本体、予備電池、予備仕掛けまで含めて準備しておくと安心です。
結論から言うと、イカメタルの釣りやすさは「穂先の繊細さ」だけでは決まりません。
むしろブランクとの組み合わせ次第で、釣果も操作感も大きく変わります。
今回3本のロッドを使い比べて感じたのは、
穂先が繊細であれば、それだけで釣りやすくなるわけではないということです。
30号のスッテを背負ったときに穂先がどう入るのか。
スジイカの小さなアタリを捉えられるか。
ムラサキイカが掛かったとき、胴からバットにかけて無理なく受け止められるか。
自分にとっての釣りやすさは、
穂先の素材や長さだけでなく、それを支えるブランクとの組み合わせによって変わってきます。
手持ちのロッドについて
「もう少しアタリを見やすくしたい」
「穂先の入り方を変えたい」
と感じているなら、穂先のカスタムを検討するのもひとつの方法です。
また、使うオモリや狙うイカに合わせて、
ブランクからロッドを組み上げるという選択肢もあります。
今回の実釣で使いやすいと感じたメタルティップの特性を、
ロッドビルディングに取り入れられるのが、
ジャストエースの「TTM BLANK」です。
チタンティップを搭載したオフショア用ブランクで、
イカメタルをはじめ、オモリグ、バチコン、カワハギ、タイラバなどに対応するモデルが用意されています。
今回の条件に最も近いのは「TTM59M」です。
イカメタル20~30号を想定したモデルで、
適合ラインはPE0.6~1.2号、適合ルアーウエイトは最大150g。
今回使用した30号とPE0.8号も対応範囲に入ります。
より重い仕掛けまで視野に入れる場合は、
40号前後に対応する「TTM59MH」という選択肢もあります。
ただし、強いモデルを選べば必ず釣りやすくなるわけではありません。
30号を中心に使うのか、40号まで使うのかによって、求める穂先の入り方やブランクパワーも変わります。
また、TTMシリーズのチタンティップは未接着のため、ロッド製作時に接着作業が必要です。
ジャストエース「TTM59MH」の詳細はこちら
ジャストエース/TTM | イシグロ公式オンラインショップ
マタギの「T-Russell/IKA-METAL」は、イカメタル向けに設計されたブランクです。
6フィート5インチの「TR65 IKA-METAL」と、
5フィート6インチの「TR56 IKA-METAL」があり、
どちらもルアーウエイトは30号までと表記されています。
長さや穂先の仕様が異なるため、
どのような操作感やアタリの見え方を求めるかによって、選び方も変わってきます。
ただし、30号は対応範囲の上限です。
公式サイトでの適合ライン表記もPE0.6号となっているため、
実際に使用するラインや釣り場の状況を踏まえて検討してください。
マタギ「T-Russell/IKA-METAL」の詳細はこちら
https://shop.ishiguro-gr.com/product-detail/9100000012421/91000000124212200000177568/
手持ちのロッドを活かしながら、穂先の入り方やアタリの出方を調整する方法もあります。
カーボンソリッドへの変更を考える場合は、交換用のソリッドティップも選択肢のひとつです。
ジャストエース「カーボンソリッドティップ STシリーズ」の詳細はこちら
https://shop.ishiguro-gr.com/product-detail/8000000006769/80000000067694545234023761/
メタルティップの感触が気になる場合は、イシグロオリジナルのチタンティップというパーツもあります。
イシグロオリジナル「形状記憶合金テーパー/チタンティップ」の詳細はこちら
https://shop.ishiguro-gr.com/product-detail/9990003953964/99900039539644571387854211/
ただし、穂先を交換すれば、どのロッドでも30号に対応できるわけではありません。
穂先の太さや長さ、接続部分の径、差し込み量、ベースとなるブランクの強さ、
ガイドの位置、加工方法などによって、対応できる内容は変わります。
「今使っているロッドの穂先を変えられるか知りたい」
「30号を使いながら、もう少しアタリを見やすくしたい」
「駿河湾のイカメタルに合わせて、ブランクから1本組んでみたい」
そんなときは、イシグロ静岡中吉田店へご相談ください。
ご相談の際に、使用しているロッドの品番、普段使うスッテの号数、現在感じている不満が分かると、カスタムの可否やブランクの選択肢をより具体的に検討できます。
使用する号数や狙うイカ、求める穂先の入り方を伺いながら、自分の釣りに合った1本を一緒に考えていきます。
