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伊勢湾 船ヒラメ泳がせ釣り<深掘り>

伊勢湾 船ヒラメ泳がせ釣り<深掘り>

船ヒラメ 泳がせ釣り

愛知エリアヒラメ釣り8月中旬頃小アジや小サバなどをサビキ釣りで釣って、それをエサに使用しての泳がせ釣りで狙うところから始まり、そのまま11月イワシ配給でのヒラメ釣りへとつながる。ただ、泳がせもイワシ配給のヒラメ釣りも青物を合わせて狙う形が主流となっているのが現状である。

ヒラメの釣り方や仕掛けは地域によって様々で、これはその地域のヒラメポイントの地形の違いによるものが大きい。
例えば関東でのヒラメ釣りの多くはフラットな砂地を狙うのに対して、東海エリアのヒラメ釣りは主に漁礁周辺の起伏のあるポイントを狙うことが多く、漁礁の形状やその日の波や風等のコンディションによっては根掛かりが多発する。
根周りのヒラメをいかにして釣るか?仕掛けは?誘いは?タックルは?それぞれの意味を理解し、ヒラメの生態やエサの特徴を理解したうえで釣りをすることで、釣果は必然のものとなる。

泳がせタックルと仕掛け

泳がせ釣りは、サビキ釣りで小アジや小サバが釣れるポイントでエサを釣った後にポイントを移動し、ヒラメや青物を狙う釣りである。

エサ釣りもヒラメ釣りも道具については同じものを使うことがほとんどだが、青物が大きい場合はパワーのある道具を使うほうが魚とのやり取りが有利であるため、できることならエサ釣り用と青物釣り用とで道具を使い分けるのがよい。また、ヒラメシーズンが始まってからも釣況によっては青物を狙うケースも多いため、ヒラメシーズンが始まってからもタックル、仕掛けについては青物用のものを用意して臨むのがベター。泳がせヒラメ釣りであれば標準的なヒラメ釣り用タックルで事足りるが、青物狙いの場合はタテ釣り(落とし込み釣り)用のM~MHクラスが使いやすい。

リールについては標準的な小型電動リールで問題ない。道糸としてPE3~4号が200~300m巻くことが出来ればよいため、きシマノであれば1000番前後、ダイワであれば300~400番の大さが向いている。

泳がせ釣りもイワシエサでのヒラメ釣りも仕掛けについては基本形状は一般的なヒラメ釣りと同じ胴突きタイプの仕掛けである。ただし、ヒラメ狙いの仕掛けはハリス6~7号の標準的なもので構わないが、青物狙いの仕掛けはハリスの太さが8~10号前後の太めのものを用意すること。
オモリの重さは60号から80号が標準。船によって異なる場合もあるので必ず船長に確認して用意すること。
また、船によってはその日の乗船客数や潮の具合などの条件によるが、船長の許可が得られれば、タテ釣り(落とし込み釣り)が出来る場合もある。楽しみ方の一つとしてあらかじめ確認の上、用意しておくのも手だ。

ヒラメ釣りタックル

竿とリール

ヒラメ釣りに向いている竿の条件は、手持ちでの負担の少ない2~2.7m程の6:4~7:3調子で、オモリ負荷30~50号程度の竿。3mを超える竿やムーチングアクションの竿は持ち重りの面、底取り感度の面でヒラメ釣りには不向き。釣り場に応じて変化するオモリの重さにあわせて竿の硬さを選ぶこと。各社から専用の竿が発売されているが、自身が釣りをする釣り場のオモリ号数を基準にして、そのオモリが使える硬さのものを選ぶ必要がある。また、ヒラメ専用の竿でなくても、ダイワのネライシリーズやシマノのライトゲームシリーズなど、汎用性のある竿でもヒラメ釣りは問題なくできる。この場合もオモリ負荷表示を参考に選ぶこと。

リールについてはPE3~4号が200~300m巻くことが出来る小型電動リールが一般的。一部の釣り場の場合は水深が浅いために電動リールが使いにくい場合もあるが、浅い場所であればモーターを使わないで釣りをすれば問題なく釣りが出来るので、とりあえずは小型の電動リールを使うのが便利。

仕掛け

ハリスの太さ

仕掛けについては市販のヒラメ仕掛けで問題なく釣りが出来るが、いくつかの注意点がある。まずハリスの太さについて、標準的には6号のものが多く出回っているが、出来れば7号以上の太さのものがおススメ。活きエサを使った釣りの場合、ハリスの太さは魚の食いにあまり影響を与えないといわれているし、時には青物も掛かってくることもあるので、喰った魚を確実に獲ることを最優先に太めのハリスを使うことをおススメする。

固定?遊動?

ヒラメの仕掛けは固定式遊動式の2種類が出ているが漁礁などの障害物周りで釣りをする場合は根掛かりを減らすために底取り感度の高い固定式の方が向いている。遊動式はイワシエサが泳ぐことが出来る幅が広くなることでウネリが強い時でもエサの弱りが遅くなるというメリットもあるが、特に初心者の場合は竿先に伝わる変化が魚なのか?海底なのか?そもそもエサが追っかけられているのかということすらも分からない可能性がある。遊動式の仕掛けは固定式の仕掛けと比較して感度が鈍ることがあるため、まずはどんな条件であっても使いやすい固定式の太ハリスを使った仕掛けを使用するのが無難。

捨て糸の長さ

ヒラメの仕掛けには捨て糸と呼ばれる糸が付いており、その先にオモリを取り付けて使用する。多くの市販仕掛けは3~4号程度のナイロン糸で1m程の長さが付いているが、海底に漁礁などの障害物があるポイントで使用する場合は30~50cm程度に短くして使用することをお勧めする。

幹糸

捨て糸の上には親子サルカンを介して幹糸と呼ばれる太めの糸が付いている。幹糸の役割は仕掛けを投入した際、針がPEの道糸や道糸と仕掛けの接続金具に引っかかるのを防ぐためで、8号~10号のフロロカーボン素材で、長さはハリスよりも若干長くするのが基本。多くの仕掛けのハリスの長さは80cm程度であるため、それよりも長い1m程度が標準の長さとなるが、幹糸をあまり長くすると取り込み時に魚を浮かせにくいため、1m以上は必要ない。太さは根掛かりによる被害を最小に止めるため、ハリスが6号であれば幹糸は8号程度、ハリスが7~8号であれば幹糸は10号とワンランク太くするのが基本となる。

親子サルカン

幹糸・ハリス・捨て糸の接続金具は親子サルカンが一般的。滑らかな回転でそれぞれに掛かるヨリを軽減しつつ、ヒラメの引きにも耐えられる頑強さが求められる。サイズは2×3、もしくは4×5が標準で、小さくする必要はない。

親針と孫針

エサの鼻や口につけるのが親針。大きめのチヌ針セイゴ針、軸太な伊勢尼、針先が内に向いたネムリバリなどがあるが、通常はオーソドックスなチヌ針7~8号や丸セイゴ16~17号で問題ない。
エサの胴体にかじり付いたヒラメを掛けるための針が孫針。エサの背や尻ビレ付近に刺して使用する。エサへの負担が少なく、自然な泳ぎを演出するといわれているシングルフックと、ハリ掛かりを重視するトリプルフックがある。

オモリ

絶えず上方を通るエサを探しているヒラメは視力も良く、イワシやアジのような光るものや、濁っている時に発光するものへ強い興味を示すといわれている。よってホログラムタイプやカラータイプのオモリも効果があるらしいが、変化の大きな海底を狙うため根掛かりは必至で、単価の高いカラーオモリのロストはかなり痛いものになるはず。慣れていないうちは通常の鉛色のオモリでも構わないので、予備のオモリとして最低でも6個以上は用意しておくこと。
また、逆に目立たせない方向として、赤いオモリも効果が高いという説もある。

仕掛けについて、自作をするのであればそれぞれ任意の太さや長さで作成すればいいが、市販の仕掛けを使う場合は捨て糸やハリスの長さを調整する必要がある。市販の仕掛けは最大公約数としてどんな場面でも使うことが出来る仕様になっているため、多くの場合は捨て糸の長さを短くする必要があるし、ハリスの長さも活性の良い時には少し短く詰めた方が釣果が伸びる傾向がある。仕掛けの数は慣れていない場合は根掛かりやオマツリによるロストを考慮すると最低でも6セットは必要。

また、幹の部分は使えるがハリス部分だけが駄目になるという場合も良くあるので、替えのハリスを用意しておくのも対策の一つ。くれぐれも釣りをしていて仕掛けがなくなって釣りが出来ないような状況にならないよう、仕掛けもオモリも多めに用意しておくことをお勧めする。

ヒラメの生態

最大で全長1m、重量10kgほどまで成長するヒラメの産卵期は3~7月で、水深20m程の浅瀬で産卵をする。大型になる個体の殆どがメスで、オスは60cm程までしか成長しない。3年で40cm程に成長し、この頃から生殖活動が出来るようになる。

釣りの対象となる時期は産卵後の8月以降から冬までの期間だが、水温が下がってくるほどに身体の厚みを増し、食材としての旬を迎える。
基本的にはエサとなる小魚が多い根周りに定着して生息しているが、イワシやコノシロなどの魚を追って広く回遊する場合もある。「左ヒラメに右カレイ」という言葉があるが、これは内臓のあるお腹の部分を手前側においてみた時、顔がどちらを向いているかということを表した言葉。カレイの仲間に一部例外もあるが、突然変異を除いてヒラメは左に顔があるので覚えておくとよいだろう。
平たい魚体から常には海底にピタリと張り付いているが、エサを捕捉した場合は海底から数メートルも泳ぎ上がって捕食する貪欲さも持っている。「ヒラメ40」ともいわれるように、エサを飲み込むまでの時間が長いとされているが、これは海底に張り付いた状態でエサを捕食する場合のみに当てはまる言葉であり、頭上に泳ぎ上がって捕食する場合はこれよりもはるかに短い時間でエサを捕食することも多い。
小魚等を捕食するヒラメの歯は鋭くとがっているので、釣り上げた際に針を外す時には注意が必要。決して素手で針を外そうとはしないで、必ずラジオペンチ等を使って針を外すこと。

エサ付け

ヒラメの釣りでキモとなるところは幾つかあるが、その一つ目はエサの付け方。エリアや釣り船によってイワシを使ったり、アジを使ったりと違いがあるが、特にイワシエサの場合はエサ付けの手際が悪いとすぐに弱ってしまい、肝心のヒラメの釣果に響くので注意が必要。針の刺し方はイワシ、アジ共に違いはありませんので、下の図を参考にエサ付けをしよう。

親針

親針は口の中から上あごの硬い部分に抜く「口掛け」か、鼻の穴からもう一方の鼻の穴へ抜く「鼻掛け」のどちらかが基本。なお、親針についているソフト発光玉は口掛け、鼻掛けをした際にそれ以上針が深く刺さらないようにするためのストッパーの役目がありこれがないと特に鼻掛けの場合は針が鼻の穴を貫通してしまうこともある。

孫針

孫針はエサのお腹、もしくは背中に薄く刺して固定する。腹掛けの場合は肛門から後ろに、背掛けの場合は背びれの後ろ付近に針を刺すこと。内臓を傷つけないように、及び背びれの動きを殺さないようにというのがその理由。

イワシエサの場合はなるべくウロコが取れないように針を刺すこと。イワシはウロコが取れやすい魚で、ウロコが取れるとすぐに弱ってしまう。手が乾いているとウロコが取れやすくなるので、まずは手を濡らしておく。続いて、イワシの背が手の懐に入るように掴み、親指と人差し指でイワシの両目をしっかりと抑え、小指と薬指で尻から胴を掴みこむ。このときの注意点は、手の中でイワシを暴れさせないこと。暴れるとウロコが取れてしまうので、水中で優しく掴むように心がけること。イワシを握ったらなるべく素早く針を付けよう。

アジエサの場合もエサが弱らないように気を使う必要はあるが、強く握りこむことさえしなければ、さほどの影響はない。重要なのはなるべく素早く針を刺すこと。投入の合図があるまでいけすの中で泳がせておこう。

なお、エサの入ったいけすからエサをすくい出すツールとして、小型の網があると便利。出来ればラバーコートされた網を使った方が魚体のぬめりが取れず、エサの弱りを少なくすることが出来ておススメ。青物狙いの場合は一本針で狙うことも多くなるが、その場合の針の刺し方は鼻掛け、もしくは口から上あごに抜く方法が一般的である

その他用品

集魚板

砂底から上方通るエサを探すヒラメは視力も良く、エサの反射光に強い興味を示し、寄ってくると言われている。この習性を利用した集魚版は潮色が暗く濁ったときに効果的。ただし、流れの抵抗を受けるために道糸の角度が他の釣り人と変わってしまうことで、オマツリの原因ともなるので注意が必要。取り付ける場所は幹糸と道糸のジョイント部分にスナップで取り付けるが、釣り人が多い時や流れが早い時は外すのが無難。

小型ソフトビーズ

マダイやイサキなどの釣りのような集魚効果を求めるものではなく、親針のフトコロに通し、針のズレを防止するストッパーとして使用するため、ある意味、必須アイテム。サイズは使用する針の太さによって様々だが、概ね1号が適当なサイズ。親針のフトコロにしっかりと止まってくれるよう、やや窮屈なサイズを選ぶことが重要。

手網orザル

桶の中を泳ぎ回るアジを捕らえるのに使用する。小型のザルを支給してくれる船もあるが、ザルや手網が用意されていない船もあるので、その場合は自身で用意すると良い。手網はラバーコートされたものが魚が弱りにくく、仕掛けの針も刺さりにくいのでおすすめ。

ペンチ&フィッシュグリップ

フィッシュイーターであるヒラメは歯も鋭く、噛まれれば流血は免れない。確実安全にハリを外すにはペンチは必須アイテム。間違っても手で針を持って外そうとしてはいけない。なるべく先の長いペンチが安全でオススメ。フィッシュグリップはヒラメの口をしっかりとホールドしてくれるので、針を外す時や魚をオケから持ち上げたりするのに便利な一品。

シマノ探見丸

絶えず変化する海底形状を映像化してくれるのがシマノの探見丸。小魚の群れや海底起伏などの情報を掌握することで「何となく」から「予測して釣る」に釣りを変えられる有能なアイテムとなる。探見丸対応の船であれば必ず用意したい一品。

ヒラメ釣り 実釣

東海地区のヒラメのポイントの多くは水深30~60m台の漁礁周辺や天然の根周り。漁礁はコンクリートでランダムに組まれたもの、鉄骨をピラミッド上に組んで海底に並べたもの、コンクリートと鉄骨で台形に組み上げたものなど、様々な形があるが、どの漁礁もオモリを海底につけたままで釣りをすると間違いなく根掛かりをしてしまう。根掛かりを防ぐためには竿を手持ちにして、常に海底から少し上にオモリがあるような状態をキープできるように棚取りをマメに行うことが重要。それでも変化の大きな海底を狙うため、根掛かりはどうしても免れない。慣れないうちは予備のオモリを最低でも6個以上は用意しておく必要がある。なお、漁礁周りでの仕掛けは捨て糸の長さに注意が必要。市販品のままでは長すぎる傾向があるので、50cm以下に切って使用すること。人によっては20cm、もしくはゼロセンチという仕掛けを使う場合もある。

投入

エサが付け終わり、あとは船長の指示で投入ということになるが、「誰よりも早く海底まで」は、ヒラメ釣りではさほど重要な要素ではない。それよりも仕掛けを絡ませないよう、エサに刺した針が外れないよう、アジを弱らせないように海底まで届ける事のほうが重要な要素。投入の合図があったら丁寧にアジを海に沈め、続いて手の中で糸を滑らせるようにオモリを投入し、オモリの投入を終えたらロッドキーパーから竿を外してリールのクラッチを切り、指でスプールに軽くブレーキを掛けながら海底までエサを届けよう。

着底

ここからは決してロッドキーパーに竿を置かず、手持ちでの釣りとなる。オモリの着底には充分に注意を払い、着底したらすかさずクラッチをつなぎ、次に糸フケを取りながら竿を頭上まで掲げ、頭上まで上げた竿先をゆっくりと下げていきながら再び着底を確認しよう。
海底では水深変化の大きい漁礁が口を開けて待っている。船の前と後ろ、右と左でも水深が違うくらい海底の地形は変化に富んでいる場合がある。オモリがコツンと海底に当たったらすぐにクラッチをつなぎ、少しでも糸が余分に出るのをおさえないと根掛かりの原因となるので注意が必要。
再びオモリの着底を確認したら、その位置からじわじわとリールのハンドルを巻いて1m分底を切る(オモリを浮かせる)。この時の竿の角度は竿先が海面から50cm程度上方にあるくらいがちょうど良い。捨て糸の長さが50cm、ハリスの長さが80cmであった場合、投入直後のエサは海底からおよそ20cm上におり、アジであればほぼその位置に、イワシであれば上方向に泳ぎ上がるイメージとなる。

誘い動作

そのままの状態で首尾よくアタリが出てくれればよいが、本来のヒラメの性質から言うと、もうひと手間掛けてやることでさらにヒラメにアピールさせる事が出来、アタリの数を増やすことが出来る。

誘い(1)竿をゆっくりと頭上付近まで持ち上げてアジを上方に泳ぎあがらせる → 海底のヒラメにエサに気付かせ、見せる動作。ゆっくりと竿を頭上まで持ち上げていこう。
誘い(2)ゆっくりと竿先を海面まで下げていき、アジを海底付近までゆっくりと送り込む → エサがヒラメの目の前に降りて来ている状態、ヒラメがいつ襲いかかろうかとタイミングをはかっているようなイメージ。
誘い(3)再びゆっくりと竿先を上げて、海面から50cmで固定する → 目の前まで降りてきたエサがちょっと逃げるような動きをさせることでヒラメと飛び付かせるイメージ。

このようなイメージで竿を操作しよう。操作のスピードはごくごくゆっくりと。エサを急激に動かすことはNGだ。

ヒラメの目は体の上に2つ並んでいる。その理由は自分の目の前、自分の上方に泳ぐ小魚をエサとして狙っているからであり、かなり上方まで飛びついて捕食する。つまり海底にエサが着いてしまっている状態というのは、実はヒラメからしてみれば攻撃しにくいと言え、ヒラメにエサを食えわせるにはあくまでヒラメの上にエサがある状態で、且つ動いていることが条件となる。海底は変化に富んでいて、船が流れるにしたがい水深が刻々と変わるのは先記の通り。常に同じ水深で誘い動作をしていても、徐々に深くなっていたとしたら海底からかなり上にエサがある状態での動作となるし、徐々に浅くなっていたとしたら気が付かないうちにエサが海底に着いてしまっている可能性がある。

船長の指示に耳を傾け、これから深くなっていくのか、それとも浅くなっていくのかを判断し、また、ゴツゴツした漁礁にオモリや針を取られないように、「着底の確認と1m棚を切る」作業をこまめに行うことが重要。着底の確認と棚を切る作業の中で、数回に一回は10m程巻き上げて仕掛け(エサ)をヒラメの視界から消し、再びゆっくりと落とし直す動作を入れることも非常に有効。また、底を切る長さは色々と試してみると良い。基本は1mだが、2m、3m底を切り、エサの上下動を大きくすることが有効な場合もある。

根掛かりの対処法

ヒラメ釣りに根掛かりは付きもの。根掛かりをしたときには、むやみやたらに引っ張ってもなかなか外れてはくれない。根掛かりの原因は、オモリが引っかかっている場合と、弱って沈下したエサが引っかかっている場合とがあるが、オモリが掛かっている場合は少し糸を出してたるませてやると外れてくれることも多いので試してみよう。それでも外れてくれない場合は、手にタオル等を巻きつけてから道糸をしっかりと掴み(場合によっては糸を巻きつけて)、じわじわと引いてくれば弱い部分から切れてくれる。間違っても素手で糸を掴んで引っ張らないように。糸が手に喰い込んで大怪我に繋がることもある。

リールのドラグ調整

いくらハリスが太いからといって、ガチガチにドラグを締めこんでの釣りはNG。大型になればその座布団のような身体をうねらせて抵抗をする。ハリスに歯による傷が出来ていればその傷口からハリス切れを起こしてしまうこともあるので、ドラグの調整はやや緩めに調整しておくことが必要。目安としてはコマセマダイ釣りのゆるゆるドラグよりも少し締めたところを基準に、それよりもやや強めといった感じで良い。

ヒラメのアタリと合わせ

ヒラメがエサのアジを捕食しようと追いかけると、竿にはエサが逃げ惑って暴れる感触が伝わってくる。これを前触れにヒラメがエサをくわえる「ガガッ、ガガッ」という感じのシグナルに変わるが、このアタリでは絶対に合わせを入れないこと。この状態で道糸を緩めず引っ張らずに待つのが基本となる。もし、ロッドキーパーに竿を掛けてある状態で釣りをしていて、エサが逃げる前触れがあった場合は、なるべくエサの動きに影響を与えないように静かにロッドキーパーから竿を外し、手持ちに切り替えよう。ロッドキーパーに掛けたままだと船のローリングなどでエサに不規則な負荷が掛かってしまい、その時点でヒラメは警戒心からエサを放してしまうことも多い。せっかくのチャンスを逸してしまわぬよう、手持ちで「張らず緩めず」の状態をつくることが重要。
「ガガッ、ガガッ」の後に「ググーッ」と竿の胴に重さの加わる強くて重いアタリが出たらこれこそが本アタリ。ここで力強く、かつ、ゆっくりと竿を起こして合わせを入れる。ビシッと竿が鳴るような合わせは絶対にNG。アワセが決まれば針掛かりしてギューンと竿先が締め込まれる。
合わせを入れた後にスポッと抜けたような感触があった場合は残念ながら針外れ。しかし、こんな場合でも手はある。ゆっくりと仕掛けを下げてみよう。エサが付いていてくれさえすれば再び喰いついてくることも良くある。ただし、すでにエサがない可能性もあるので、10秒ほど待ってもアタリがないのであればすぐに仕掛けを巻きあげてエサを付けて再投入しよう。

「ガガッ、ガガッ」は続くけれど、なかなか本アタリが来ないような場合は、ごくごくゆっくりと竿を持ち上げてみるのも手。ヒラメにしてみたら「せっかく咥えたエサが逃げようとしている」と感じるようで、この操作で追い食いをさせる事が出来る事もよくある。同じくずしっと重いアタリが出たらアワセを入れよう。
毎回このようならば苦労しないが、待ちすぎて針掛かりしないこともあるし、早合わせで失敗してしまう事もある。ヒラメ釣りは一筋縄ではいかない。多くの失敗が多くの釣果につながることを肝に銘じて釣りをしよう。

取り込み

針掛かりさせる事ができれば、後はゆっくり同じスピードでリールを巻いてこよう。電動リールの場合でも掛かったヒラメの大きさを把握する意味で、最初の数メートルは手巻きで巻きあげると良い。数メートル手巻きで巻きあげたら残りは電動でも構わないが、巻き上げ速度は中速程が適当。強く引き込まれた時は手を休めて竿でタメるか、ドラグで対応すること。
なお、巻き上げ途中のポンピングは上に向かせたヒラメの頭を再び下向きに下げさせることに繋がるので絶対にNG。
ヒラメが海面近くまで上がってきたら自分の使用している竿の長さと仕掛けの長さを考慮し、巻き込みすぎに注意が必要。勢い良くハンドルを巻いてくるとガイドの破損に繋がりかねませんので気をつけよう。
タモ入れは必ず頭から入れ、入ったら必ず竿を下げてテンションを緩めること。尾から掬おうとしたり、タモに入ってからもテンションを張っていると、強靭な尾ビレでタモの縁を叩いてバラしてしまうこともあるので要注意。

また、エサの替え時は、「泳がなくなったら」で問題ない。毎回エサを替えたがる人もいるが、ヒラを打つように弱った泳ぎ方をする状態が、逆にヒラメからしてみれば食いつきやすい弱った状態のエサが目の前に現れたと映るようで、意外と喰いが良い場合もある。
ただ、泳がなくなったエサは途端に喰いが悪くなる傾向がある。足元のオケで泳がないようなエサはすぐに元気なエサに交換しよう。

ヒラメの歯は非常に鋭利である。1匹釣れたり、また釣れなくてもアタリがあったら必ずハリスのチェックをすること。「少しくらいのキズだから」と高をくくっていると、いざという時にハリス切れで泣くことになりかねない。
なお、ポイント移動などで仕掛けを手元に回収して投入を待つ時には、海水の循環しているオケの中に針の付いたエサを入れておくとホースなどにハリスや針が絡み、いざ投入の合図があった時にもたつくこともある。オケの他にバケツが用意できるのであればその中に針の付いたエサを入れておくと、そのようなことを避けることが出来る。

「エサが弱って殆ど泳がなくなったような感じがする・・・回収してバケツの中に入れておくとアジが横になってしまう・・・」

こんな時は新しいエサに取り替えるのが最良の方法ですが、アジを使っている場合は針をを外して海水の循環しているオケの中に入れておくと復活してくれることも良くある。ただし、ピンピンのまっさらな状態までには戻ってはくれないし、親針を刺していた鼻孔が広がってしまって使いにくい状態になっている可能性もあるが、そんなエサアジを再びエサとして使用するには親針の刺し方を変える方法が有効。
鼻孔が広がったアジの口を開けて針先を口から入れ、上あごの硬い部分に針を刺して貫通させる。この時に針先が顔のセンターから出ている状態にするのがキモ。当然発光玉のストッパーは必須。また、孫針を刺す場所は、肛門よりも後ろで皮に傷がない部分であればおなかでも背中でもかまわない。

少し弱って海中を弱々しく逃げるアジは、ヒラメにとって捕食しやすい特エサになるケースも多い。ただし、イワシについては弱ってしまうと泳ぎ逃げることをしなくなり、ヒラメへのアピールがなくなり食いが悪くなるとされているので、弱ったイワシは交換する方が良い。

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釣りの仕掛けやタックルには地域差がある場合がございます。釣りをする場所にあった道具や仕掛けをご用意ください。

※ ページの内容は予告なく変更する事がございます。予めご了承下さい。


監修 イシグロフィッシングアドバイザー 宮崎 (愛知・滋賀エリア担当) 2019年9月更新

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